桃色
「ねぇ、今から会えない?
 会って、話したいんだけど・・・」

私はゆぅ君とのことを直接会って話したい
と思った。


「おぉ~、ってか、すぐ近くにおるけん
 行くわ!」

「うん。着いたら、連絡してね」

「分かった!」



ゆぅ君と会ったこと、また付き合うことに
なったことをタケルに報告した。

タケルは、すごく喜んでくれた。

健ちゃんが仕組んだパーティーのことも
話した。


「ってか、健二らしいな、それ・・・」

「うん。すごいびっくりしたよ。
 でも、すごく嬉しかった!!」

「優士もずっと桃子のこと想ってたんやな」

タケルは、しみじみそう言った。


「すごい嬉しくて、私、一生分ぐらいの涙
 流したもん!!」

「桃子、良かったな!!」

タケルは本当におめでとうって言ってくれた。


「でも、また大阪に戻ったんだよね。
 あと1ヶ月したら、帰ってくるけど。
 1ヶ月って長いよね・・・」

私がそんなことを言うと、

「ってか、桃子、9年も離れてたんやけん、
 そんくらいどうってことねぇだろ!」

タケルはそう言って励ましてくれた。

「そういえば、そうだね・・・」

私は、何だか可笑しくて笑ってしまった。

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