桃色
今日は、千絵の家にお邪魔させてもらった。

タケルが仕事で忙しそうだったから・・・。


そんなことを言っていると、

「桃子、タケル君と会ってるの?」

いきなり千絵にそう聞かれた。

「うん。たまにね。
 暇な時、夜中まで会ってるよ」

私がそう言うと、千絵は顔をしかめた。


「そのこと、優士君は知ってるの?」

「えっ?知らないけど・・・」

私の言葉を聞いて、千絵はため息をついた。


「優士君からしたら、それっていい気しないと
 思うけど・・・。裏切りになるんじゃないの?
 桃子、それ分かってる?」

「でも、タケルは友達だし・・・」

「でも、男でしょ?」


千絵に言われて、私は考えた。


タケルに会うことはそんなにダメなこと
なの?

友達なんだよ・・・?


でも、もし、ゆぅ君が大阪で女の子と
会ってたら嫌だ。


自分がされて嫌なことを私はしてるの?


頭の中が混乱してきた。


もう、会わないほうがいいの?



タケルと会っちゃダメなのかな?


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