桃色
久しぶりに会ったから、何を話せばいいのか
分からない。


すごい、緊張する・・・。


駅からゆぅ君の家まで、ほとんど何も
話せなかった。


話したいことはいっぱいあったはずなのに、
それよりも気持ちが止められなかった・・・。


部屋に入るなり、私達は抱き合った。

何度も何度もキスをした。

ゆぅ君の背中は思ったより広くて
大きかった。


そして、私達は身体を重ねた。



「水嶋、愛してる・・・」

ゆぅ君はずっとそう言ってくれた・・・。

・・・・・・・やっと、一つになれた。


ゆぅ君は優しかった。

本当にすごく優しく抱いてくれた。


抱かれることがこんなに愛のあるもの
だなんて知らなかった。


それから、私達はそのまま眠った。

目が覚めると私はゆぅ君の腕の中だった。



「水嶋・・・」

ゆぅ君に抱きしめられると安心する。


私は、幸せに浸っていた。


あなたから、話を聞くまでは・・・。

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