桃色
「水嶋、電話鳴ってるぞ~」

ゆぅ君がそう言って、私の携帯を指差す。


「誰から~?」

私は、食器を洗いながら聞いた。

「ん~、タケル?」

「いいよ~、そのまま置いといて~!」

私は、食器を洗いながら、そう言った。


「出なくていいのか?」

ゆぅ君が聞いてくるけど、いいの~って
言った。


タケルとはもう関わらないでおこうって
決めたから・・・。





ゆぅ君と一緒に住み始めてもうすぐ一週間
が過ぎる。


毎日、一緒に晩御飯を食べることが、
日課になっている。

私が作ったり、ゆぅ君が作ってくれたり、
一緒に作ったり。

それなりに、楽しく過ごしている。


・・・でも、一つ問題があった。


それは、眠れないこと・・・。


一緒に住むようになって、全く眠れなくなって
しまった。


・・・どうしてだろう?


前は、罪悪感があって苦しくて、
眠れなかった。


でも、今は、それだけじゃない。

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