桃色
みんなは私にとって大切な人達だよ。

大好きな人。

それはゆぅ君で・・・。
きっとこれからもずっと大切な人。

千絵は、いつも優しく包んでくれて、私の
気持ちを考えてくれて、優しいお母さん
みたいだった。

なつは、いっつも笑わせてくれて、私を元気
にさせてくれた。お姉ちゃんみたいに・・・。

健ちゃんは、守ってくれて、時には励まして
くれて。大きく包み込んでくれて・・・。
まるで、お父さんみたいだった。

タケルはね、弟かな?守ってくれたり、
叱ってくれたりするけど・・・。
一緒にはしゃいでくれるから。



私がそんなことを話すと、

タケルは、

「何で、俺が弟なんだよ?」

って怒ってた。


「俺だけ、家族じゃないんだな・・・」

ゆぅ君がすねていた。


「みんな、家族みたいな存在だよ?
 本当に大切なんだ・・・」

みんな私の話を聞いて笑ってくれた。


「みんながいなかったら、私とゆぅ君は再会
 できてなかったと思う。みんなのおかげ 
 なんだよね、今こうして幸せなこと。
 本当に、ありがとうね!!」

私がそう言うと、みんな優しい笑顔で笑って
くれた。


きっと周りから見れば、私とゆぅ君は
どこにでもいる仲良しの恋人・・・。

健ちゃんやタケルは仲のいい男友達で。

千絵となつとも仲良く過ごしてきたように
見えるんだろうな。

それが当たり前のように・・・。


だけど、恋愛も友情も・・・。

楽しいだけじゃないってことを知った。

だけど、傷付けてしまった分、
離れていた時間の数だけ、
その人の大切さが分かった。



友情、そして愛情。

私には、その二つが何よりかけがえの
ないもの・・・。

きっと、誰にだってそうだと思う。

これからもずっと大切にしていたいと思う。


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