お一人様



『ちょっ!真理ちゃん!相手確認してから開けなきゃ!!』


立ってたのは健太郎だった。

『健太郎…何で……?』


『あー…真理ちゃんに会いたくて…ってか!!真理ちゃんと一緒に居なきゃ変なの!!』


『え…?』


『真理ちゃんの事ばっか考えちゃうし…なのにバイト忙しくて…ダチん所には寝に帰ってるみたいな感じで…あ〜真理ちゃんちだったら、真理ちゃんの笑顔で癒されるのになぁって思ってて………え?!泣いてる?!』


『だって…あたしも同じで…健太郎の事ばっか考えちゃってて…でも、あたし…健太郎の事傷つけちゃったし…』


『真理ちゃん、言えるじゃん。自分の事。もう、我慢しないで俺には思った事言って?』


『…ぅん…』






健太郎が居なきゃ、やっぱり未完成なあたしの時間。

きっと、気づかなかった。

健太郎が居て、あたしが居るから共用出来る時間。










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