平安物語【完】



―…桜が散り、暑い夏になり…

紅葉の上の一周忌が済み、式部卿宮様邸では入内の支度が慌ただしく始まりました。

その噂はぱっと広まり、尚仁様と私との噂にまで派生しています。

当の私たちは…その事には何も触れないものの、互いを求め合う情熱が、これまでになく燃え上がっておりました



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