平安物語【完】



ゆっくりとこちらに振り返って、にっこりと微笑まれました。

その愛らしいことと言ったら、鬼神でさえ頬が緩んでしまうでしょう…

絶世の美女という訳ではなくとも、誰もが魅了される愛嬌がおありです。


―あぁ、くつろいだ"うちき"姿の上に、礼儀として急ぎ裳を着けて来てくださったのね。

本当に華奢でいらっしゃるから、十二単なんてお着せしたら衣に埋もれてしまわれそう…



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