平安物語【完】



そして葉月の名月の夜、私は尚仁様のお召しを受けました。

弘徽殿からは十人余りの女房が付き添い、尚仁様からもお迎えの女房が遣わされます。

妊娠してからと言うもの、「私が弘徽殿へ行く。」と仰って聞かない尚仁様を何とか説得した時に出された条件でした。



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