ひとつ、ふたつ、ひみつ。
「ごめん、勝手にこまりのクローゼット借りて、中に入れてる」

「それは別にいいんだけど、出かけた時とかはどうなるの? 所有者から離れられないって、どういうこと?」

「ああ、いつの間にか勝手にポケットに入ってたりするよ」

「え、すご……」

どんな技術なんだろう。
素直に尊敬する。
財布とかスマホにその機能があったら、めちゃくちゃ便利だろうな。

「でも、電池切れになったらどうするの?」

「? 電池ってなに?」

「なにって、充電とか……。えっと、機械を動かすためのエネルギー? みたいな。それが切れたら、動かなくなるでしょ?」

真尋くんの世界では、電池とかって名前じゃないのかな。

「エネルギーが切れるの? なんで?」

なんで? と、きたか。

なるほど。なんか、分かった。
科学がとても進んでいる世界だから、充電とかが無縁になっていて、永久的にエネルギーが続くのか。

真尋くんがこっちに来てからずいぶん経つのに、ワープに使っているスクデが充電もせずにずっと動くのはそういう理由なんだ。
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