遠距離恋愛でも繋ぎ止めておきたい天然彼女が可愛いすぎる
やらかした

「ただいま」

『お父さんだ!』

慶太は背筋を伸ばした。

リビングに入ってくると慶太は立ち上がり

「初めまして、赤崎慶太です」

「あー、今日やったか、座りぃ」

詩織の父親は母親とダイニングチェアに座った。

「わしはバスケの選手はわからんじゃけんど……香央沙央が言うには、凄い選手なんじゃろ?」

『全日本の選手だよ!』

「テレビ見んから知らんのじゃ」

「お父さんは野球好きだからね(笑)」

お母さんがお父さんにも飲み物を渡す。

「で、詩織は夏休みか?」

「うん、連休を取らせてもらったから帰ってきた、慶太くんにも会って欲しくて」

「いつまで?」

「こっちで2泊して、そっから名古屋の友達に会いにいく」

ピーピーとご飯の炊ける音が鳴り、お母さんは立ち上がりしゃもじで混ぜながら

「あら、怜奈ちゃんに会いにいくの?」

と詩織に聞いた。

「うん!」

「怜奈ちゃん、結婚したんじゃってねぇ」


「うん、そうなんよ、私達もしようと思って」



「あっ、詩織!」

慶太は詩織の口を塞いだ。

「むぐっ」


『結婚!?』


慶太は手を外し、軽くため息をついた。


「えっ、ごめん……流れで言っちゃった」

詩織は手を合わせて慶太に謝った。

慶太はソファから降りて正座をした。

「詩織さんと結婚させて下さい!あの、まだまだ未熟者だとは重々承知の上なんですが…」

「お姉ちゃん!子供が出来たとか?」

香央に遮られた。

「そんなわけないでしょ、試合に出てたのに(笑)」


「……構わんよ」

とお父さんはあっさりと言った。
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