転生幼女と宰相パパは最強コンビ
 たとえば、屋敷で使われている様々な生活用品のエネルギー源。それらは、宝石を加工して作られる魔石に人が魔力を注ぐことでまかなわれているらしい。
 それから、屋敷に所属している護衛騎士の中には、魔術で攻撃できる人もいるのだとか。そういったことはちらほら聞いてはいたけれど、思っていた以上に街中は不思議に満ちていた。
 冒険者と呼ばれる職業の人もいるようで、動きやすそうな革鎧に剣を下げた人や、大きな杖を持っている人もいる。杖を持っているのは、魔術師だろう。
 窓に張り付くようにして外を見ている間に、馬車は王宮に到着していた。
 アストレイシア家の使いだと先ぶれを走らせていたので、スムーズに中に通される。

「……しゅごい」

 思わず漏れたのは、小さな声。
 最初に通された玄関ホールの床は、様々な色合いの大理石を組み合わせ、複雑な模様が描き出されている。
 そこから真っすぐ奥に続く廊下の左右には、大きな窓。廊下の床は、真っ白な石が嵌(は)め込まれていて、太陽の光をよりキラキラと輝かせている。

「リリカ様、こちらでございますよ」

 先に行くのは、ローゼス。
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