死ぬ前に後悔したくないからと婚約破棄されましたが、溺愛されました
ストーク男爵は、モデア男爵領の金を当てにして随分と借金をしていた。その借用書を買い取って、利子を100倍にして催促しているから、そろそろ破産してセレナ嬢を娼館に売り飛ばすだろう。貴族令嬢を処女でなくても高額で買い取る娼館のチラシを毎日届けているからな。

モデア男爵は少しは反省していたから、エディと共に地方で働くことになるだろう。

領地は買い取ってあるが、ミアがつらい思い出が蘇るのならば手放そう。

ミア、私はね、重い病を患っていたんだ。
けれど、ある食べ物を食べた時だけ症状が改善したんだ。詳細な調査の結果、モデア領の小麦を使用した料理を食べた時だと判明したんだ。

症状が改善した頃、視察に訪れた時、君をみかけた。揶揄われている君を慰めようと近づいた時、全てがわかったんだ。

私の一族は、運命の相手と触れ合うと寿命も一体化するんだ。寿命の長い方に合わせる身体になるんだ。

君が作った小麦を食べたから救われたんだ。君を庇った拍子に手が触れたとき、浄化されるように身体が癒された。

私にとっては、運命の出会いだったよ。

だから、それから死に物狂いで勉強した。
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