【完】オキナグサに愛を込めて
夢物語⑤


───……ある日の昼休み。


「「キャーーー」」
「どうして1年の教室に!?」
「こんなに近くで見れたの初めて!」


やけに騒がしい廊下に注目が集まる。


「エマちゃん!」

『アキトさん!?』

「エマちゃん久しぶり〜会いたかったよ」

『な、なんでアキトさんが??』

「なんで?会いにきちゃダメだった?」
「俺ら今日学校来てんだよね、溜まり場にしてる教室あるから行こう?」
「あれ、エマちゃんお昼食べた?俺まだなんだよね〜」
「あ、シホちゃんも一緒に行こうね!」


状況が飲み込めないわたしに畳み掛けるように話すアキトさん。

< 111 / 253 >

この作品をシェア

pagetop