【完】オキナグサに愛を込めて
夢物語⑤
───……ある日の昼休み。
「「キャーーー」」
「どうして1年の教室に!?」
「こんなに近くで見れたの初めて!」
やけに騒がしい廊下に注目が集まる。
「エマちゃん!」
『アキトさん!?』
「エマちゃん久しぶり〜会いたかったよ」
『な、なんでアキトさんが??』
「なんで?会いにきちゃダメだった?」
「俺ら今日学校来てんだよね、溜まり場にしてる教室あるから行こう?」
「あれ、エマちゃんお昼食べた?俺まだなんだよね〜」
「あ、シホちゃんも一緒に行こうね!」
状況が飲み込めないわたしに畳み掛けるように話すアキトさん。