君に恋した最後の季節

そこでは、バスケットボール部の先輩たちが練習をしていた。ボールの弾む音、シューズが床を擦る音、仲間同士の掛け声──そのすべてが、私の心を高鳴らせる。

 そして、その中心にいたのがかい先輩だった。

 「……かっこいい」
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