幼馴染に彼女ができたけどなんで私が嫉妬されてるの?
「ちょっと、木田君!」

私に頭下げたりしないで~!
木田君に駆け寄った。

「頭上げてよ」

「いや、すっげー恥ずかしいこと言っちゃったから無理」

「ええー!」

どうしよう…。

「都合良い男って、そんなことできるはずないよ…」

困った。

「じゃあさ」

木田君はやっと顔を上げ、私を見た。
顔が真っ赤だった。

「三波さんが弱ったとき、俺を頼って」

「そんなこと、悪くてできない」

「いや、頼ってほしいんだ。好きな女の子に頼られて喜ばない男はいないと思う」

力説されても…。
木田君って、割と諦めない性格なんだな。

「俺のこと、嫌じゃなかったらでいいから」

「嫌なんて、思うはずない。だって木田君、すっごく優しいもん」

「本当!?」

パっと木田君の表情が輝いた。
感情がそのまま顔にでる素直な人。

「それじゃ、お願いします!」

右手を差し出されてしまった。
じんわりと心が暖かくなる。
私も素直に頼りたい。
木田君の手を握って言った。

「ありがとう」

すると、木田君は驚いた顔をして、そして嬉しそうな表情に変わった。

「こ、こちらこそ、ありがとうだよ!」

「なにそれ」

クスっと笑ってしまう。

「三波さんともっと仲良くなりたいから、俺頑張るよ」

「彼女じゃないよ?」

「もちろん、今はそれでいいよ」

「どうしてそんなに一生懸命なの?」

素朴な疑問だった。
木田君みたいな爽やか少年に、そこまで好かれる要素が自分にあるとは思えない。

「俺の初恋だから」

「は、初恋!?」

思いがけないことを言われて、声が裏返っちゃったよ。
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