あなたの帰りをずっと待っている


先生たちもどうするべきなのか、決めあぐねているようだった。


5キロも6キロも先から来ているのだ。



この混乱の最中、各家庭の状況も掴めない中、

帰してしまっていいものかと考えているのが、私にまで伝わってきた。



当時の私でさえも、家に帰るのが最善なのか、

このまま校庭でみんなと待機している方がいいのか、判断がつかなかった。




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