アラ還の、恋は野を越え山越え谷越えて
翌日の計画を郁先生に伝えに来た。
看護師の加藤にも口裏を合わせてもらおう。
鈴木が来るときは加藤に居てもらうようお願いした。
俺がもう帰って居ないと思ってたのか、近くで加藤や他の看護師達の変な噂話が聞こえてきた。
「加藤さん、匠先生からなにか聞いてない?」
「私はなにも…」
「もしかしたら加藤さん、匠先生と…」
「ほんとに私、なにも知りませんから」
黙ってって言ってから困ってるな。
西園寺さんの病室からずっと見られてたようだけど、皆暇か?
「匠先生、こんなに優しいのに…、どうして騙されてるの気がつかないんですかね?」
俺が騙されてるの?
「だって、二股なんかひどいじゃないですか」
誰が二股?
俺じゃなかったのか?
「私、聞いたんです。この前の事故の有った日、歳が近い彼氏が迎えに来てたって、抱きしめてたって…」
歳が近い?
昔勤めてたときの先輩とか?
いや、由佳はそんな人間じゃない。
なら迎えにって、亡くなったご主人?
まさかと思うが、「見えたの?」思わず声が出た。
俺が聞いていたことに驚いて、
「私は見てないですけど、他の看護師が…」
まったく誰だよ。
「それ、まったくのガセだから! 加藤からも言っといて。 あー、やっぱりややこしくなるから、黙ってた方が良いのか」
とりあえず、俺が二股じゃないのを由佳に話しておかないと。
急いで病室に行った。
看護師の加藤にも口裏を合わせてもらおう。
鈴木が来るときは加藤に居てもらうようお願いした。
俺がもう帰って居ないと思ってたのか、近くで加藤や他の看護師達の変な噂話が聞こえてきた。
「加藤さん、匠先生からなにか聞いてない?」
「私はなにも…」
「もしかしたら加藤さん、匠先生と…」
「ほんとに私、なにも知りませんから」
黙ってって言ってから困ってるな。
西園寺さんの病室からずっと見られてたようだけど、皆暇か?
「匠先生、こんなに優しいのに…、どうして騙されてるの気がつかないんですかね?」
俺が騙されてるの?
「だって、二股なんかひどいじゃないですか」
誰が二股?
俺じゃなかったのか?
「私、聞いたんです。この前の事故の有った日、歳が近い彼氏が迎えに来てたって、抱きしめてたって…」
歳が近い?
昔勤めてたときの先輩とか?
いや、由佳はそんな人間じゃない。
なら迎えにって、亡くなったご主人?
まさかと思うが、「見えたの?」思わず声が出た。
俺が聞いていたことに驚いて、
「私は見てないですけど、他の看護師が…」
まったく誰だよ。
「それ、まったくのガセだから! 加藤からも言っといて。 あー、やっぱりややこしくなるから、黙ってた方が良いのか」
とりあえず、俺が二股じゃないのを由佳に話しておかないと。
急いで病室に行った。