極上御曹司からは逃れられない運命でした
店に入れば何十種類ものカラフルなアイスクリームやジェラートが並べられていた。

「可愛いね!」

「どれにする?」

あーでもないこーでもない言って、私は真っピンクのソフトクリームにホイップが乗ってフリーズドライのイチゴとクッキーが乗ってるやつにした。

司輝は、私が次に食べたかったピスタチオのアイスとキャラメルのアイスにしてくれた。

結局全部私が食べたかったやつだ。

「へへ、ありがとう司輝」

お礼を言えば優しく見下ろされる。

「なんかニュージーランドを満喫してる感じが良いね」

「はは。もっとゆっくりいられたら良かったんだけどな」

「いや十分だよ。勿体無いくらい楽しませてもらった。それにプロポーズまで…」

最後は照れ臭くなってゴニョゴニョになる。

「早く一緒に暮らしたい」

司輝は熱い瞳で私を見るとチュッとキスをした。

「ふふふ、そうだね」

そして名残惜しくも素敵なニュージーランドの旅は幕を閉じたのだった。
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