極上御曹司からは逃れられない運命でした


「絶対原因それだって」

「え、まじ?」

「どこにも連れてったりしないの? 買い物とか」

「いや休み合わないからさ」

「にしてもさ。毎回それだと女は身体だけかもとか思うんじゃねぇの?」

「まじか…」

「旅行にでも連れてってやれよ」

旅行か。

「それいいな。俺有給溜まってるしな」

二ヶ月後にはフランスに二週間の出張があるし、早い方がいいな。

指輪もその前には仕上がるし。

旅行に行ってプロポーズする事にしよう。

うん。
それがいい。

「あとお前、もっと加減しろ」

「善処する」

「する気ねぇだろ。まじで嫌われるぞ」

「嫌がってるようには見えないんだけどな…」

「いいから」

「分かったよ」

そしてそれからくだらない話をして彰は帰って行った。

旅行か。
どこがいいかな。

そして閃く。

そうだ。
凛花の好きな星空を見せてやろう。

どうせなら世界で一番綺麗な星空を見せてやりたい。
< 190 / 303 >

この作品をシェア

pagetop