極上御曹司からは逃れられない運命でした
「絶対原因それだって」
「え、まじ?」
「どこにも連れてったりしないの? 買い物とか」
「いや休み合わないからさ」
「にしてもさ。毎回それだと女は身体だけかもとか思うんじゃねぇの?」
「まじか…」
「旅行にでも連れてってやれよ」
旅行か。
「それいいな。俺有給溜まってるしな」
二ヶ月後にはフランスに二週間の出張があるし、早い方がいいな。
指輪もその前には仕上がるし。
旅行に行ってプロポーズする事にしよう。
うん。
それがいい。
「あとお前、もっと加減しろ」
「善処する」
「する気ねぇだろ。まじで嫌われるぞ」
「嫌がってるようには見えないんだけどな…」
「いいから」
「分かったよ」
そしてそれからくだらない話をして彰は帰って行った。
旅行か。
どこがいいかな。
そして閃く。
そうだ。
凛花の好きな星空を見せてやろう。
どうせなら世界で一番綺麗な星空を見せてやりたい。