極上御曹司からは逃れられない運命でした
会場から出てお手洗いへ向かいトイレに座って一息つく。

はぁー落ち着く。

足がもうパンパンだ。

でも直ぐに戻らなくちゃね。

重たい腰を上げてトイレから出て、メイクを軽く直して外に出ると、そこにはなんと藍さんが腕を胸の前に組んで待っていた。

私は驚き目を大きくしてしまう。

「あなた、司輝くんをどうやってたぶらかしたの」

明らかに敵意を剥き出しにされる。

私はこの顔を知っている。

学生時代、みんなこうして私を見てたから。

「たぶらかしてなんてないですけど?」

つい私も昔を思い出したのもあって強気な態度を取ってしまう。

「へぇ、随分と挑発的な目ね」

もともとこういう顔なのよ。

私はジトっと見る。

「性格悪そう。あなた嫌われてたでしょ」

なぜ分かった。
性格はともかく、嫌われていた事は当てられる。

「だったら?」

それが何か関係あるの?

「ふぅん。司輝くんは騙されてるのね」

司輝を騙す?
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