蜜味センチメンタル
「もっと…可愛い顔、見せてください」
優しい声が耳元に落ち、そして指はさらに深く。ためらいがちな、けれど確かな動きで内側へと滑り込んでくる。
「——あ、…やっ……ん……っ」
唇を塞がれながら、羅華の身体は甘く震える。絡み合う舌先と、奥をゆっくり掻き混ぜる指先。どちらも余韻を引くように動き、体中が敏感に反応してしまう。
「……っ、那色……く……」
息の間に滲む彼の名。その声に、那色の瞳が細められた。
髪を撫で、頬にキスを落とす動作はひどく丁寧で、どこまでも優しい。
那色の手が羅華の衣服を払い、静かに重なってくる。すでに体の奥にある熱が近づく彼の存在でさらに高まり、脚のあいだに触れる硬さが、これから起こることを予感させる。
「……怖くないですか?」
「……ううん。……怖く、ない……」
——だって、君が好きだから。
ほんのわずかに目を伏せる。頭の中には、過去の恋心も確かにある。けれどそれは、もう遠い日のことだった。
今この瞬間、すべてを預けたいと思えるのは——那色だけだった。
深く、静かに唇が重ねられる。脚を撫でる指先が、ふたたび羅華の中心へとそっと触れていく。
「……は、ぁ…っ……」
那色が身を沈めるたびに、羅華の身体がわずかに仰け反る。知っているはずの感触なのに、彼の動きだけが、まるで違う意味を持って届いてくる。