先輩はぼくのもの

おまけ②花火大会の日のシフト 実は…


「石田さんって花火大会、彼女さんと行ったりしないんですか?」

パン屋さんでたまに一緒のシフトになる、詩先輩と同い年の人。


「あー、実はさ彼女と行きたかったんだけど…俺間違ってシフト出しちゃってさぁー。それで彼女キレてて今最悪なんよ」


ふーん


「せっかくだから彼女さんと行ってあげてくださいよ」

「いや、でも俺休んだら狩谷くんに負担かけちゃうし…」

「なんとかなります。それより石田さんと彼女さんに仲直りしてほしいし」


「え…きみいい子過ぎる」


あなたはチョロ過ぎるよ。


「なんか休んでも仕方ない理由にするしかないっすね」

「そうだなぁ〜.。あっ!忌引きにするよ!架空の親戚作って」

「……はぁ」

大丈夫か、それ。



まぁ、これで詩先輩にシフトのお願いがいくだろうし
先輩が花火大会に行く予定は今のところなさそうだから
一緒に働けるな。


ほかの誰かと花火大会行くとかありえねぇし。
< 23 / 62 >

この作品をシェア

pagetop