先輩はぼくのもの
おまけ②花火大会の日のシフト 実は…
「石田さんって花火大会、彼女さんと行ったりしないんですか?」
パン屋さんでたまに一緒のシフトになる、詩先輩と同い年の人。
「あー、実はさ彼女と行きたかったんだけど…俺間違ってシフト出しちゃってさぁー。それで彼女キレてて今最悪なんよ」
ふーん
「せっかくだから彼女さんと行ってあげてくださいよ」
「いや、でも俺休んだら狩谷くんに負担かけちゃうし…」
「なんとかなります。それより石田さんと彼女さんに仲直りしてほしいし」
「え…きみいい子過ぎる」
あなたはチョロ過ぎるよ。
「なんか休んでも仕方ない理由にするしかないっすね」
「そうだなぁ〜.。あっ!忌引きにするよ!架空の親戚作って」
「……はぁ」
大丈夫か、それ。
まぁ、これで詩先輩にシフトのお願いがいくだろうし
先輩が花火大会に行く予定は今のところなさそうだから
一緒に働けるな。
ほかの誰かと花火大会行くとかありえねぇし。