バグっている世界にきたのだけど僕は普通(最強)に暮らしていきたいのです
【閑話休題】
「えっと記憶がない...?」目の前の医者 寿汐理先生は頬を赤らめ顔を少し左斜にそらしながら顎に手を当てカルテをペラペラめくりムッとしながら考えている様子だ。
数時間程前 僕の主治医であるこの人 寿汐理先生が事態の収集をしてくださり....
といっても貧血というか再起不能者が7名 悟りを開いたもの5名 (??)他様々な健康被害が10名と合計22名もの看護師がまともに働かなく今日の業務や検診がパンクしてしまうので
今いる看護師フル動員で回しているとのこと。
(ごめんなさい看護師さん。。。)
それから頭部のMRI検査・心電図・採血・質疑応答などをした結果解離性健忘記憶障害
《カイリセイケンボウ》だと診断された。
(彼女がこっちを見てくれないのは途中ちょっとしたことがあってそれが多分原因だと思う)
(この世界のことよく知らないしこっちのほうがより情報が集めやすいからこっちにしたんだけど先生疑ってるなぁ...)
「すいませんもう一度お伺いしますがやはり思い出せない部分などがお有りですか?」
ジト目でこっちを伺う
「えっと...はい」
「そうですか...んー」とさらに考え込む
「ほ、ほんとに記憶がないの?」不安な表情を浮かべながら言う母さん
「ごめんなさいお母さんなにも覚えてなくて」
「ううんいいの かえちゃんが元気で無事でいるのならそれでいいの...
改めて自己紹介するね 私の名前は甘露寺 澪 かえtye((いえ、 かえで君のお母さんです!!」
「別に言い直さなくていいよ かえちゃんのほうが僕は嬉しいな」
「うぇゑんー!かえちゃんがやざじいよぉぉぉぉぉぉ」
「えっとそれで記憶を失ったというのは具体的にどのようなことをですか?」
バッサリ空気の流れを変える。
「....多分一般常識などの知識に関しては覚えてると思いますがその違和感というか自分の記憶がぼやけていて思い出せないんです......」
「もしかしてですが女性に対して警戒心があまり...いえ全くと行っていいほどなくなっていませんか?それと以前よりも女性に対して物腰や表情も柔らかくなっているような」
またしてのペラペラとカルテをめくりながら考える。さすがのプロ意識とでもいうのだろうか必ずしも原因を突き止めるという強い思いを感じられる。
カルテから顔を上げボソリと呟いた。
「ストレスや心的外傷...」
「...もしかしたら女性に対してのショック絡みで脳がエラーを起こして女性に関する知識だけ記憶喪失をした...という線が一番ありえますね」
僕的にも落とし所はそこだな。静かに頷く
「わかりましたでは今の世界の現状について説明いたします。」
先生が説明した内容に僕は驚愕せざる終えなかった。
ここでは男女比が1対50の世界なのだ大統領や国会議員・医師・公務員・パイロット他etc...が女性だけで構築されいている世界 現実世界ではなかったがなんと男性に対しての法律や憲法まであるとのこと。ことの発端は約200年前の話になるのだが年々男性出生率の低下が進んでいき当初は0.5〜1.0 ほどだったらしいがその差はどんどん大きくなっていき今では1対50になってしまったとのこと看護師さん達の反応やお母さんの反応をみるとやはりこのような対応をするのは稀なのだろうか?
この世界の現状を知り納得がいく
(なるほど。男だからVIPの病室だったのか...あれ?でも怪我をした部分も包帯も見当たらないけどなんでだろう??)
「あの...?そういえばなんで僕って病院にいるんですか?」
言った途端二人の顔が険しくなる
「そうだったわね..それが原因で記憶がないから覚えていないんだね重たい話になるから聞かなくてもいいんだけど...」
「ううん、大丈夫だよもっと自分を知りたいんだ。」
僕が病院にいるのはこういうわけだった。
この世界は僕が現実世界にいた月日よりも1ヶ月先に進んでおり私立高校受験の合否結果が出る頃。
そう僕ではないこの世界の僕は私立男子高校の神桜高校の受験に失敗してしまい生きる希望やこれから起こりうる未来を想像し絶望。ショックでもともと引きこもり体質だったのがもっと引きこもりになっていた。
そんなとき甘露寺は致死量レベルの薬を飲んで....いわゆるオーバードーズというやつであろうか?
自殺を図ろうとしたところを発見し、救急車に運ばれそのまま入院。
幸い肝臓などにダメージはあれど早期発見や服用した薬がわかったこともあり
すぐに処置されたが意識不明なまま2日間彷徨っていたらしい。
(この世界の僕は生きるのに絶望していたんだろうな...恐らく男友達も少なかっただろうし唯一の希望である男子高校も落ち自殺...か)
どうしてもこの世界の甘露寺君のことを思うと
胸が痛くなる。
「とりあえず数日間は経過観察をして様子を見ましょう!!」
「え??なんで」お母さんがきょとんとした表情で言う
「予想外な事がたくさんあってお忘れだと思いますが2日間昏睡して今日目覚めたんですよ それにこのようなことは前例がなくこの先何があってもすぐに対処できる病院が一番いいんですもう少しこちら様子を見ないと駄目です..!! ―――それにもうちょっと男の人といたい...」最後は小さい声で聞こえなかったが先生が言ってることは確かにそのとおりである。
「そ、そうねかえちゃんも混乱していて状況を整理する必要があるだろうし明日も来るから今日のところは帰りたくないけど帰ります...」
椅子から立ちドアに手をかけたとき
「あっ!そういえばかえちゃん妹の《捺希》のことは覚えているの?」
僕は横に首を振る
「そうわかったわ今度連れてくるわね」
にっこり微笑み手を振る ドアがしまり思考が回る。
(現実世界では姉がいたけどこの世界では妹がいるのか)
「えっと記憶がない...?」目の前の医者 寿汐理先生は頬を赤らめ顔を少し左斜にそらしながら顎に手を当てカルテをペラペラめくりムッとしながら考えている様子だ。
数時間程前 僕の主治医であるこの人 寿汐理先生が事態の収集をしてくださり....
といっても貧血というか再起不能者が7名 悟りを開いたもの5名 (??)他様々な健康被害が10名と合計22名もの看護師がまともに働かなく今日の業務や検診がパンクしてしまうので
今いる看護師フル動員で回しているとのこと。
(ごめんなさい看護師さん。。。)
それから頭部のMRI検査・心電図・採血・質疑応答などをした結果解離性健忘記憶障害
《カイリセイケンボウ》だと診断された。
(彼女がこっちを見てくれないのは途中ちょっとしたことがあってそれが多分原因だと思う)
(この世界のことよく知らないしこっちのほうがより情報が集めやすいからこっちにしたんだけど先生疑ってるなぁ...)
「すいませんもう一度お伺いしますがやはり思い出せない部分などがお有りですか?」
ジト目でこっちを伺う
「えっと...はい」
「そうですか...んー」とさらに考え込む
「ほ、ほんとに記憶がないの?」不安な表情を浮かべながら言う母さん
「ごめんなさいお母さんなにも覚えてなくて」
「ううんいいの かえちゃんが元気で無事でいるのならそれでいいの...
改めて自己紹介するね 私の名前は甘露寺 澪 かえtye((いえ、 かえで君のお母さんです!!」
「別に言い直さなくていいよ かえちゃんのほうが僕は嬉しいな」
「うぇゑんー!かえちゃんがやざじいよぉぉぉぉぉぉ」
「えっとそれで記憶を失ったというのは具体的にどのようなことをですか?」
バッサリ空気の流れを変える。
「....多分一般常識などの知識に関しては覚えてると思いますがその違和感というか自分の記憶がぼやけていて思い出せないんです......」
「もしかしてですが女性に対して警戒心があまり...いえ全くと行っていいほどなくなっていませんか?それと以前よりも女性に対して物腰や表情も柔らかくなっているような」
またしてのペラペラとカルテをめくりながら考える。さすがのプロ意識とでもいうのだろうか必ずしも原因を突き止めるという強い思いを感じられる。
カルテから顔を上げボソリと呟いた。
「ストレスや心的外傷...」
「...もしかしたら女性に対してのショック絡みで脳がエラーを起こして女性に関する知識だけ記憶喪失をした...という線が一番ありえますね」
僕的にも落とし所はそこだな。静かに頷く
「わかりましたでは今の世界の現状について説明いたします。」
先生が説明した内容に僕は驚愕せざる終えなかった。
ここでは男女比が1対50の世界なのだ大統領や国会議員・医師・公務員・パイロット他etc...が女性だけで構築されいている世界 現実世界ではなかったがなんと男性に対しての法律や憲法まであるとのこと。ことの発端は約200年前の話になるのだが年々男性出生率の低下が進んでいき当初は0.5〜1.0 ほどだったらしいがその差はどんどん大きくなっていき今では1対50になってしまったとのこと看護師さん達の反応やお母さんの反応をみるとやはりこのような対応をするのは稀なのだろうか?
この世界の現状を知り納得がいく
(なるほど。男だからVIPの病室だったのか...あれ?でも怪我をした部分も包帯も見当たらないけどなんでだろう??)
「あの...?そういえばなんで僕って病院にいるんですか?」
言った途端二人の顔が険しくなる
「そうだったわね..それが原因で記憶がないから覚えていないんだね重たい話になるから聞かなくてもいいんだけど...」
「ううん、大丈夫だよもっと自分を知りたいんだ。」
僕が病院にいるのはこういうわけだった。
この世界は僕が現実世界にいた月日よりも1ヶ月先に進んでおり私立高校受験の合否結果が出る頃。
そう僕ではないこの世界の僕は私立男子高校の神桜高校の受験に失敗してしまい生きる希望やこれから起こりうる未来を想像し絶望。ショックでもともと引きこもり体質だったのがもっと引きこもりになっていた。
そんなとき甘露寺は致死量レベルの薬を飲んで....いわゆるオーバードーズというやつであろうか?
自殺を図ろうとしたところを発見し、救急車に運ばれそのまま入院。
幸い肝臓などにダメージはあれど早期発見や服用した薬がわかったこともあり
すぐに処置されたが意識不明なまま2日間彷徨っていたらしい。
(この世界の僕は生きるのに絶望していたんだろうな...恐らく男友達も少なかっただろうし唯一の希望である男子高校も落ち自殺...か)
どうしてもこの世界の甘露寺君のことを思うと
胸が痛くなる。
「とりあえず数日間は経過観察をして様子を見ましょう!!」
「え??なんで」お母さんがきょとんとした表情で言う
「予想外な事がたくさんあってお忘れだと思いますが2日間昏睡して今日目覚めたんですよ それにこのようなことは前例がなくこの先何があってもすぐに対処できる病院が一番いいんですもう少しこちら様子を見ないと駄目です..!! ―――それにもうちょっと男の人といたい...」最後は小さい声で聞こえなかったが先生が言ってることは確かにそのとおりである。
「そ、そうねかえちゃんも混乱していて状況を整理する必要があるだろうし明日も来るから今日のところは帰りたくないけど帰ります...」
椅子から立ちドアに手をかけたとき
「あっ!そういえばかえちゃん妹の《捺希》のことは覚えているの?」
僕は横に首を振る
「そうわかったわ今度連れてくるわね」
にっこり微笑み手を振る ドアがしまり思考が回る。
(現実世界では姉がいたけどこの世界では妹がいるのか)