ネオン

隼人:消えない想い

はぁ…。
あの日から、もう1ヶ月も経つ。

頭によぎるのはいつも、あの言葉。

「すいません!先輩とは付き合えません!!」
そう言った彼女の声は、少し震えていた。

こんなに好きなのに、振られちまうなんてな…。



4時限目の終わりのチャイムがなり、ふと我に戻る。

「涼ー!」

「あ?翔か…。」

今俺の名前を読んだのは幼馴染の翔。

顔はかっこいい方で、ワックスでツンツンにしてる髪が似合う。

そのツンツンの髪の毛を、引っ張るのが俺は好きだ。


「翔か…ってなんだよ?!」

「うるさいなぁ…」

俺は翔のツンツンの髪の毛を、いつものように引っ張った。



「あぁ!何すんだよ!」

「何っていつもの…」

「いつもより10分前に起きたのにー!」

「いいじゃん!そっちの方が似合ってるって」
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