今日はあなたを困らせたい
ホテルを出て、駅に向かう。

電車の中の人達は、誰一人、私の事を知らない。

電車に揺られること、20分。

自宅の最寄りの駅に着いた。


駅からは、公園の脇をひたすら歩く。

自宅へは一本道だ。

着いたのは、小さなマンション。

そこの3階が、私の家だ。


「ただいま。」

誰もいない部屋の電気をつけた。

ご飯は食べたから、後はお風呂に入って、寝るだけだ。


服を脱ぎ、またお風呂へ入る。

明日はどこへ、遊びに行こうかな。

バスタブに浸かりながら、そんな事ばかり考えていた。


学校には行ってない。

最初は毎日行ってたけれど、それが二日に一度、三日に一度、一週間に一度、月に一度になり。

1年の最後には、不登校になってしまった。

それでもいいと、思っている今日この頃。



行きたい場所へは、行きたい放題だ。

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