幼なじみ~Save the Earth0 Epi.1~
一秒でも早く炎の傍にいたくて、自転車を死ぬほど走らせた


「は~い。」


中から炎の声が聞こえ、玄関のドアが開く


「炎!」


私は出てきた炎に、抱きついた


「海雨!」


「炎~」


私は炎のぬくもりを感じると、急に泣けてきた


「なんだよ…何かあったの?」


私は何も言わなかった


「とにかく中に入って。」


私はうなづくと、炎と一緒に家の中へと入った


私がリビングの、テレビの前にしゃがむと、炎は棚の中からテレビゲームを取り出した


「海雨、やる?」


にこっと笑った炎に、私はほっとした


「うん!」


炎に会えば、必ず元気が出ると思っていた



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