ラスト・ゲーム
第6ゲーム:再びシャトルラン
次の日。
「みな、緊急事態や!!!!」
え…緊急事態?
「体育館に集まれーい!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
体育館に着く。
またここでゲームをやるのかしら…?
…!
ふと違和感に気づく。
今ここにいるのは、案内人のカナエさん、杏奈さん、すみれさん、そして私。
…さあやさんは?
「皆集まったようやな」
なのにカナエさんは「皆」って…
え?え?
まさかさあやさんを無視してるとか?
しかしカナエの口から出たのは衝撃的な言葉だった。
「訃報や。宮井さあやが、屋上から落ちて脱落や」
「ええええええ!?」
さあやさんが…死んだ…
自殺…?
「ど、どういうこと、かしら」
落ち着けかなた。
「どうやら夜の間に亡くなってしもたようや」
「なんで…」
「一体誰が殺したの…」
すみれさんが信じられないって顔で言った。
「というわけで、異例の3人だけのゲームや。第6ゲームは、と同じ、シャトルランや」
またか…
ていうか夜中に自殺かもしれない死者が出てもまだまだゲームを続けるの?
あなたたちに理由があるかもしれないのに?
「ゲームよりさあやが殺されたことが気になるんだけど」
やっぱりすみれさん、明らかに不機嫌だ…
「ルールは皆お分かりやな?ほな、スタートラインにつきな!」
3人がスタートラインに着く。
「ほな、第6ゲーム、すたあああああと!!!!!」
ドレミファソラシド♪
あーあ、この音憂鬱ね…わかる人いるかしら。
頑張らないと…
「さあさあ先頭に出たのは野々木すみれ!!!」
またカナエが実況をスタートさせる。
この前の順位のままで行ったら、私は最下位だ。
がんばれ私…!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「はあ…はあ…」
一応…10までは言ったぞ…
でも流石に限界…
周りを見ても限界らしい…
杏奈さんもすみれさんも結構限界って顔してる。
まだだ…普段の体力測定と違って、これは命懸けなんだ…
「ああっ!!」
ドシン!
「あ!」
すみれさんが転んだ…
これはかなりのタイムロスなんじゃ?
すみれさんがやばい…
ビーーーーーーー!
「あーーーー!待って!」
どうやら線を踏めなかったらしい。
「野々木すみれ、次線を踏めなかったら脱落や!」
「嫌!!!」
がんばって立ち上がっていくすみれさん。がんばれ。
「いっ…」
…?
「やばい…捻挫した…かも」
ええ!?
捻挫はかなりのハンデよ!?
「早く…早く…」
「がんばってすみれさん!」
でも…
ビーーーーーー!
「3位、野々木すみれーーーー!」
「あ…ああ…」
これで私は次のゲームに行ける…でもすみれさんが…
とりあえずもう限界。
「2位、水木かなたーーーー!」
「1位、萩野杏奈ーーーー!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ほな、結果や!」
モニターがひかる。
1位 萩野杏奈
2位 水木かなた
最下位 野々木すみれ
「というわけで…脱落者は野々木すみれーーー!」
カナエが嬉しいかのようにジャンプする。
「…なんで…」
すみれさん…
「せっかくここまでがんばったのに…人を蹴落としてでもがんばってきたのにいいいいいいい!!!!!!!!」
え?
人を蹴落としてでもって?
「どういうことなの?」
「ほんっと、さあやはバカだった。ゲームから抜け出そうって言ったらあっさり信じて、そのまま屋上へ…」
「ちょっと!え!?」
「そういえばあなた…」
杏奈さん?
「確か、一体誰が殺したのって言ってたよね?カナエさんはさあやが殺されたとは一言も言ってないのに、なんでわかったの?」
確かに!!!
「じゃあ、まさか…さあやさんを殺したのは…」
「ああ、そうよ。私よ!!!」
「嘘でしょ…!?なんで…」
「なんでって、行きたいからに決まってるじゃない!このゲームは一人しか生きられない。だったら人を蹴落としてでも生きるのが基本よ!」
「だからって…」
「私、本当は運動、できないの。だから運動のできるさあやとモカは強敵。だから殺したの」
「モカって…」
「モカは必ず脱落しろって誘導した。脱落しなかったらあんたのデマを流して、ライバーの夢を打ち切るって。ライブ配信のことになったら、あいつはもうバカだった」
えええ…
「ほな、野々木すみれ、さいならやーーー!」
ガタン!!!!
「いやあああああああああ」
さっきまであんな風だったすみれさんが、今こうやって落ちていった。
…
ふと杏奈さんを見る。
残ったのは私と杏奈さんのみ。
えっ
ってことは…
「あ、あの…カナエさん、次のゲームって…最終ゲーム?」
「大当たりやでーーー!」
「嘘…」
じゃあ、私と、杏奈さん。
どちらかしか願いは叶えられないーーーー
脱落者:宮井さあや、野々木すみれ
残り2人
「みな、緊急事態や!!!!」
え…緊急事態?
「体育館に集まれーい!」
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体育館に着く。
またここでゲームをやるのかしら…?
…!
ふと違和感に気づく。
今ここにいるのは、案内人のカナエさん、杏奈さん、すみれさん、そして私。
…さあやさんは?
「皆集まったようやな」
なのにカナエさんは「皆」って…
え?え?
まさかさあやさんを無視してるとか?
しかしカナエの口から出たのは衝撃的な言葉だった。
「訃報や。宮井さあやが、屋上から落ちて脱落や」
「ええええええ!?」
さあやさんが…死んだ…
自殺…?
「ど、どういうこと、かしら」
落ち着けかなた。
「どうやら夜の間に亡くなってしもたようや」
「なんで…」
「一体誰が殺したの…」
すみれさんが信じられないって顔で言った。
「というわけで、異例の3人だけのゲームや。第6ゲームは、と同じ、シャトルランや」
またか…
ていうか夜中に自殺かもしれない死者が出てもまだまだゲームを続けるの?
あなたたちに理由があるかもしれないのに?
「ゲームよりさあやが殺されたことが気になるんだけど」
やっぱりすみれさん、明らかに不機嫌だ…
「ルールは皆お分かりやな?ほな、スタートラインにつきな!」
3人がスタートラインに着く。
「ほな、第6ゲーム、すたあああああと!!!!!」
ドレミファソラシド♪
あーあ、この音憂鬱ね…わかる人いるかしら。
頑張らないと…
「さあさあ先頭に出たのは野々木すみれ!!!」
またカナエが実況をスタートさせる。
この前の順位のままで行ったら、私は最下位だ。
がんばれ私…!
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「はあ…はあ…」
一応…10までは言ったぞ…
でも流石に限界…
周りを見ても限界らしい…
杏奈さんもすみれさんも結構限界って顔してる。
まだだ…普段の体力測定と違って、これは命懸けなんだ…
「ああっ!!」
ドシン!
「あ!」
すみれさんが転んだ…
これはかなりのタイムロスなんじゃ?
すみれさんがやばい…
ビーーーーーーー!
「あーーーー!待って!」
どうやら線を踏めなかったらしい。
「野々木すみれ、次線を踏めなかったら脱落や!」
「嫌!!!」
がんばって立ち上がっていくすみれさん。がんばれ。
「いっ…」
…?
「やばい…捻挫した…かも」
ええ!?
捻挫はかなりのハンデよ!?
「早く…早く…」
「がんばってすみれさん!」
でも…
ビーーーーーー!
「3位、野々木すみれーーーー!」
「あ…ああ…」
これで私は次のゲームに行ける…でもすみれさんが…
とりあえずもう限界。
「2位、水木かなたーーーー!」
「1位、萩野杏奈ーーーー!」
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「ほな、結果や!」
モニターがひかる。
1位 萩野杏奈
2位 水木かなた
最下位 野々木すみれ
「というわけで…脱落者は野々木すみれーーー!」
カナエが嬉しいかのようにジャンプする。
「…なんで…」
すみれさん…
「せっかくここまでがんばったのに…人を蹴落としてでもがんばってきたのにいいいいいいい!!!!!!!!」
え?
人を蹴落としてでもって?
「どういうことなの?」
「ほんっと、さあやはバカだった。ゲームから抜け出そうって言ったらあっさり信じて、そのまま屋上へ…」
「ちょっと!え!?」
「そういえばあなた…」
杏奈さん?
「確か、一体誰が殺したのって言ってたよね?カナエさんはさあやが殺されたとは一言も言ってないのに、なんでわかったの?」
確かに!!!
「じゃあ、まさか…さあやさんを殺したのは…」
「ああ、そうよ。私よ!!!」
「嘘でしょ…!?なんで…」
「なんでって、行きたいからに決まってるじゃない!このゲームは一人しか生きられない。だったら人を蹴落としてでも生きるのが基本よ!」
「だからって…」
「私、本当は運動、できないの。だから運動のできるさあやとモカは強敵。だから殺したの」
「モカって…」
「モカは必ず脱落しろって誘導した。脱落しなかったらあんたのデマを流して、ライバーの夢を打ち切るって。ライブ配信のことになったら、あいつはもうバカだった」
えええ…
「ほな、野々木すみれ、さいならやーーー!」
ガタン!!!!
「いやあああああああああ」
さっきまであんな風だったすみれさんが、今こうやって落ちていった。
…
ふと杏奈さんを見る。
残ったのは私と杏奈さんのみ。
えっ
ってことは…
「あ、あの…カナエさん、次のゲームって…最終ゲーム?」
「大当たりやでーーー!」
「嘘…」
じゃあ、私と、杏奈さん。
どちらかしか願いは叶えられないーーーー
脱落者:宮井さあや、野々木すみれ
残り2人