魔法使い時々王子
翌日。
シドが目を覚ますと、窓から差し込む陽射しがやけに眩しかった。
ぼんやりと時計へ目を向ける。
そして目を見開いた。
「……昼か」
まさか昼過ぎまで寝ていたとは。
昨日、セラに「寝過ぎだろ」と笑ったばかりなのに。
シドは苦笑しながらベッドから起き上がった。
だが、不思議と身体は軽い。
ここ数か月積み重なっていた疲れが、ようやく少し抜けたような気がした。
窓を開けると、爽やかな風が吹き込んでくる。
空は雲ひとつない青空だった。
「……いい天気だな」
そう呟きながら身支度を整える。
そしてふと思い出した。
「レオの店に行くか」
久しぶりの休日だ。
たまには街へ出るのも悪くない。
シドは王宮を後にし、ゆっくりと街を歩き始めた。
賑やかな通りを歩いていると、不意に聞き覚えのある声が飛んでくる。
「おーい! シドじゃねぇか!」
振り向くと、八百屋の店先に立つマドラーが大きく手を振っていた。
「またまじないをしてくれよ!」
シドは思わず笑う。
「すまないな、マドラーさん。もうまじない屋は引退したんだ」
「そうだったな!」
マドラーは豪快に笑った。
「王宮で働いてるんだっけか。出世したじゃねぇか!」
「出世かどうかは分からないけどな」
そんな他愛もない会話を交わしながら、シドは歩き続ける。
久しぶりに顔を合わせる街の人々。
懐かしい店並み。
王宮で過ごす時間が長くなった今だからこそ、その一つ一つがどこか温かく感じられた。
やがて目的地が見えてくる。
レオの店だった。
店の扉には、まだ『CLOSE』の札が下がっている。
シドは気にせず扉を開けた。
カラン、カラン――。
心地よいベルの音が響く。
店内では、レオがカウンターでグラスを磨いていた。
その視線が入口へ向く。
そして次の瞬間、ぱっと顔を明るくした。
「よぉ、シド!」
レオは嬉しそうに笑った。
「久しぶりだな!」
シドが目を覚ますと、窓から差し込む陽射しがやけに眩しかった。
ぼんやりと時計へ目を向ける。
そして目を見開いた。
「……昼か」
まさか昼過ぎまで寝ていたとは。
昨日、セラに「寝過ぎだろ」と笑ったばかりなのに。
シドは苦笑しながらベッドから起き上がった。
だが、不思議と身体は軽い。
ここ数か月積み重なっていた疲れが、ようやく少し抜けたような気がした。
窓を開けると、爽やかな風が吹き込んでくる。
空は雲ひとつない青空だった。
「……いい天気だな」
そう呟きながら身支度を整える。
そしてふと思い出した。
「レオの店に行くか」
久しぶりの休日だ。
たまには街へ出るのも悪くない。
シドは王宮を後にし、ゆっくりと街を歩き始めた。
賑やかな通りを歩いていると、不意に聞き覚えのある声が飛んでくる。
「おーい! シドじゃねぇか!」
振り向くと、八百屋の店先に立つマドラーが大きく手を振っていた。
「またまじないをしてくれよ!」
シドは思わず笑う。
「すまないな、マドラーさん。もうまじない屋は引退したんだ」
「そうだったな!」
マドラーは豪快に笑った。
「王宮で働いてるんだっけか。出世したじゃねぇか!」
「出世かどうかは分からないけどな」
そんな他愛もない会話を交わしながら、シドは歩き続ける。
久しぶりに顔を合わせる街の人々。
懐かしい店並み。
王宮で過ごす時間が長くなった今だからこそ、その一つ一つがどこか温かく感じられた。
やがて目的地が見えてくる。
レオの店だった。
店の扉には、まだ『CLOSE』の札が下がっている。
シドは気にせず扉を開けた。
カラン、カラン――。
心地よいベルの音が響く。
店内では、レオがカウンターでグラスを磨いていた。
その視線が入口へ向く。
そして次の瞬間、ぱっと顔を明るくした。
「よぉ、シド!」
レオは嬉しそうに笑った。
「久しぶりだな!」