魔法使い時々王子
翌日。
アリスは図書室へ向かった。
中へ入ると、いつものように本を読んでいるリトの姿があった。
「リト!」
アリスが声を掛けると、リトが顔を上げる。
「どうした?」
「ねぇ、リト。一緒にアヴェリア宮殿へ行かない?」
「嫌だ」
即答だった。
「ええー、どうして?とても素敵な場所なんでしょう? 一緒に行きましょうよ」
「行ってどうするんだ。母上なら、そのうち戻ってくる」
「そうだけど……早くお礼が言いたいし、それに……」
アリスは言葉を止めた。
少し俯き、膝の上で手を握る。
今は……何も動けない。
じっとしていると、嫌なことばかり頭をよぎる、
アリスは小さく息を吐いた。
リトは何も言わずアリスを見つめる。
そして、すべてを察したように大きく息を吐いた。
「……はぁ」
「リト?」
「アヴェリア宮殿までは遠いぞ」
「旅するみたいで楽しそうじゃない!」
その笑顔を見て、リトは面倒くさそうに顔をしかめた。
「……」
「ね?」
「……好きにしろ」
「やった!」
その時――。
「なになに! なんの話?」
明るい声が図書室に響いた。
振り返ると、そこにはローズとダリウスが立っていた。
「二人とも、いつからそこに……?」
アリスが驚いて尋ねる。
ローズはニコニコしながら二人へ近づいてきた。
「アヴェリア宮殿って聞こえたんだけど!」
ダリウスも興味深そうに二人を見た。
アリスは図書室へ向かった。
中へ入ると、いつものように本を読んでいるリトの姿があった。
「リト!」
アリスが声を掛けると、リトが顔を上げる。
「どうした?」
「ねぇ、リト。一緒にアヴェリア宮殿へ行かない?」
「嫌だ」
即答だった。
「ええー、どうして?とても素敵な場所なんでしょう? 一緒に行きましょうよ」
「行ってどうするんだ。母上なら、そのうち戻ってくる」
「そうだけど……早くお礼が言いたいし、それに……」
アリスは言葉を止めた。
少し俯き、膝の上で手を握る。
今は……何も動けない。
じっとしていると、嫌なことばかり頭をよぎる、
アリスは小さく息を吐いた。
リトは何も言わずアリスを見つめる。
そして、すべてを察したように大きく息を吐いた。
「……はぁ」
「リト?」
「アヴェリア宮殿までは遠いぞ」
「旅するみたいで楽しそうじゃない!」
その笑顔を見て、リトは面倒くさそうに顔をしかめた。
「……」
「ね?」
「……好きにしろ」
「やった!」
その時――。
「なになに! なんの話?」
明るい声が図書室に響いた。
振り返ると、そこにはローズとダリウスが立っていた。
「二人とも、いつからそこに……?」
アリスが驚いて尋ねる。
ローズはニコニコしながら二人へ近づいてきた。
「アヴェリア宮殿って聞こえたんだけど!」
ダリウスも興味深そうに二人を見た。


