虐げられた少女は闇の支配者に愛される。

「ほら、あんたは早く片付けなさい。」

『はい。申し訳ありません。』

私は、京子さんがこぼしたお茶を片付けた。

私、時雨 無愛（しぐれ むあ）。16歳。高校2年生。

両親はともに他界。今は、親戚の家で暮らしている。

暮らしていると言っても、ほぼ奴隷のような扱い。

今さっき、話していたのは、岩倉 京子（いわくら きょうこ）さんと、
岩倉 知世（いわくら ともよ）さんだ。知世さんの娘さんが京子さん。