こちら元町診療所
rival
「ん‥‥」
『おはよう‥‥』
体に残る気怠い痛みと共に目を
覚ませば、既に起きてベッドで
読書をしていた先生がそれを辞めて
おでこに唇を寄せた。
『体がツラいはずだからゆっくり
眠るといい。昨日は靖子が綺麗
過ぎて優しく出来なかったからね。』
昨日?‥‥‥ッ!!
頭を撫でられながらも、昨日の繰り返された激しい行為を思い出し、恥ずかしさからシーツに潜りたくなった。
『フッ‥‥これから何度も君を
抱くから隠れないで見せて?』
クスクスと嬉しそうに笑う余裕な先生
に対して全く余裕のない私との差が
ありすぎてより恥ずかしくなる。
激しかったけど、何度も私を気遣い
優しく抱いてくれた。
久しぶりの行為に不安もあったけど、
何度も押し寄せる気持ちよさに、
途中から何も考えられなかったと思う。
『朝ごはんを用意してくるから、
もう一度シャワーを浴びておいで?
ブランチを一緒に食べよう。』
昨日抱いてくれた後お風呂に
ゆっくり浸からせて貰ったものの、
一緒にお風呂に入った為恥ずかしさで
リラックス出来なかったのだ。
温かいシャワーを浴びさせていただき、
用意してあった香りのいいヘアオイルやボディーミルクを付けると、短くなった
髪の毛を乾かしリビングに戻った。
「大志さん‥この部屋着って‥‥」
明るめのグレーのカットソーと
ハーフパンツはサイズがピッタリで、
よく見たら大志さんも濃紺の同じ服を着ていることに今になって気づく
『似合ってる。うちに来る度に荷物を
持ってくるのは大変だろうから、
靖子に合うスキンケアや化粧品、
部屋着や着替えは蘭からの
プレゼント。ここに置いていけば
いいよ。』
伊東先生からのプレゼント!?
どうりで高級そうな香りがすると
思ったし、この着ている部屋着の
肌触りも着心地も別格だ
「ありがとうございます。
何もかも初めてで落ち着きませんが、
嬉しいです。」
大志さんのそばに行くと、短くなった
髪の毛を一掬いされ首筋に顔を寄せ、
そこに唇を寄せてきた
『いい香り‥‥。それに髪の毛が
短くなったからうなじが色っぽい。
よく似合ってるよ。』
ドクン