ホワイト・サマー・エンド
衣都が死んで、何日経ったか…。
学校はもう始まったのだろうか。
9月には入ったっけ。
日付感覚を失った自室には、アルバムが散らばっている。
そのほとんどに衣都が写っていた。
幼い頃の、幼稚園の運動会。
校外学習で2人で食べたおにぎり。
リレーのバトンパスの瞬間。
草原で新品の白いワンピースをはためかせる少女の姿。
それら全てから目を逸らしながら、使い古した箸で米をつまむ。
咀嚼して飲み込むと、一瞬心臓にしこりのように残って、その感覚すら薄れていく。