ホワイト・サマー・エンド
怖いのは、衣都の未練になることじゃない。
俺が一番怖いのは、やっぱり自己中心的にも、衣都の未練になれないことだ。
衣都の未練になれなかったら、告白してもなんとも思われなかったら?
未練になるのはきっと両思いのときだけなんだから。
未練になれなかったら、多分、俺の中で衣都が死んでしまうのだ。
衣都の中でも俺が死んでしまうのだ。
もし未練になれなかったら、それはまるで…意味がなかったみたいに思えてしまうから。
衣都をつなぎとめる、一本の藁にもなれなかった、そういうことだから。