その声を聞かせて
婚約破棄…

って事なのよね…

また思い出して気が沈む。

こうやって思い出しては沈むのをどのくらい繰り返せば楽になるんだろう。

直樹との生活は悪くなかった。

まさかプロポーズも同棲も親に隠していただなんて。

直樹の大丈夫という言葉を鵜呑みにしていた私も悪いのか…

シーンと静まり返ったお風呂場に私のため息が虚しく広がる。

雨の音…

さっきまで降ってなかったのに。

今夜は雨だったのか。

私の代わりに泣いてるのだろうか。

いっそのこと私も大声をあげて泣いてしまえれば楽になるのかな。

浴槽で膝を抱えて下を向く。

だめだめ。

せっかくジムに行って身体も動かして、映画も観て気分転換になったんだから。

私はザバっと立ち上がった。
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