その声を聞かせて
グレーのTシャツに、ストレートのデニムを合わせて黒のキャップを被る。

今はダークブラウンのレイヤーが入ったロングヘア。

髪は下ろしたまま、すっぴんで白のスニーカーを履く。

小さなショルダーバッグを肩から下げて家を出た。

ガソリンも入れなきゃいけなかったな。

車で行くか。

車に乗ってブォンとエンジンを鳴らして駐車場を後にする。

右折車線で止まり、カチカチとウィンカーが音を立てる中、見覚えのある車を発見する。

赤のスポーツカー。

間違いない、直樹だ。

そしてその隣には…ママ。

ママと休日にお出かけですか。

仲が良くていいですねぇ。

私は流していたオーディオのボリュームを少し上げる。
無理矢理見ないように意識をして通り過ぎた。

ったくこんな所まで来るなよ。
目に止まっただけでムカつく。

ガソリンスタンドに先に寄ってパン屋へと向かう。
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