その声を聞かせて
ブルさんは笑う。

「蘭奈さ、凌の妹の親友だぞ」

「ええ!? 妹いたの!?」

私はそっちに驚く。

「俺らの2歳下に妹いるよ」

てことは私の一つ上か。

「へぇ。お兄さんの渉さんとは会いましたけど、下にもいたんですね」

ブルさんは驚いた顔をする。

「まじ!?」

「はい。熱出した時に家に呼んでくれました」

「へぇ。あいつがそんな事を」

「まだ、全然付き合う前ですけど」

今思ったらあの頃からずっと凌って優しかったよなぁ。

「あいつあんまり家の話しないでしょ」

確かに。

「もともとベラベラ話すタイプでもないけど、総合病院の次男って本人からしたら結構気使うみたいよ?」

「そうなんですか?」

「ほら、凌はさ自分の得意分野が全く違くて今の道に進んだけど、周りから見ると同情されたりするみたい。次男だから病院継げるわけでもないし」
< 169 / 280 >

この作品をシェア

pagetop