その声を聞かせて
「鳴海さんお願いがあります」

何だろ。
凌もそんな顔をする。

「ニューヨークと日本のライブでは、後ろ姿で皆さんの前に出る事は出来ませんか?」

凌の眉間にシワが寄る。

「絶対に顔はお守りします」

「マスクでも被ったら?」

私は冗談でそんな事を言う。

すると後藤さんが拍手をする。

「いい! その方が確実にお顔は隠せます!」

余計な事言うなよって顔で凌が私を見る。

「あははは…」

「タトゥーも隠せる?」

「してくれるんですか!? 衣装は何とかします! マスクも!」

凌は私を見る。

私は全然いいと思う。
素顔のままで歌う凌は昨日見れたし、凌がいいなら。

そう思ってコクコクと頷く。

「ダサいのだけは無理。変なのだったら予定通りシルエットで」

「ありがとうございます!」

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