その声を聞かせて
最初は、由麻とどうにかなるなんて思ってもなかった。
まさか、俺が結婚したいと思うくらい惚れるなんて。
初めてアイツをジムで見た時。
正直、綺麗だと思った。
女にしておくのが勿体無いほど、格闘センスも抜群で。
プロポーションも。
でも本人は汗を流して、化粧もしてなくて。
真剣な眼差しで。
気が強そうで。
波瑠と兄妹だと知った時、安心した俺がいた。
もうその辺りから俺は…
何度も突き放そうとしたのに、
無理で。
俺の前でだけは、
甘えてくる。
今となってはこのザマ。
こんなに焦ってる。
「由麻…」