その声を聞かせて
「お前さ、俺といて何とも思わないの?」

「何が?」

「いや…。お前みたいな女なかなかいないから」

「私みたいなって?」

「物怖じしない感じ?」

「あ、無遠慮だった?」

そりゃわるーござんしたね。

「なんでそうなんだよ」

そう言ってフッと笑う。

物怖じしない…か。

こんなハンサムな人見た事ないし、仕事だって誰にも真似出来ないような事をしていて尊敬する。

直樹みたいに親の会社でのうのうと暮らしてる訳じゃない所も。

でもそれよりも、目の前でガツガツ二杯目のカレーを食べてる鳴海凌って男がどうしても私には普通の人間に見える。

御曹司でもなくて、声優でもなくてアーティストでもない。

ただの鳴海凌。

特にスカしてるわけでもなくて自然体な姿。
金で物を言わせるような事もしないからかなんなのか。

無愛想だし、口調も冷たく感じる人もいるかもしれないけど、それが鳴海凌って感じ。
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