その声を聞かせて
そして、一度聴いたら耳に残るサウンド。

私はテーブルに突っ伏す。

信じられない。

歌を聴いただけでこんなに…

鼓動が高鳴るなんて。

これが鳴海凌だと知らなかったらこうはならなかった。

でも私は知ってるから…

顔も普段の声も、性格も。

最後まであっという間に聴き終えてしまった。

これは…

認めない。
私は認めないぞ。

そもそも勘違いだ。

凌といて、そんな風な雰囲気は一度もなった事ない。

きっとこの歌を聴いて、なんとなく自分に当てはめて聞く人なんて大勢いる。

けして私だけに歌ってる訳じゃないんだから。

そうだよ。

危ねぇ。

危ねぇ男だ。

さすが声を自在に操る天才だ。

危うく気持ちが根こそぎ持っていかれる所だった。

そもそも連絡先すらいまだに聞かれてないんだから。
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