For Myself
最寄り駅について学校に行こうとしたら瑠生の姿が見えた。



「おはよう渚。」



学校で合うと思ってたから一緒に行くなんてびっくりした。瑠生の両手にはコンビニで作るスムージーがあってひとつが私に渡された。



「味4つくらいあって選びきれなかったから2つ買ったんだ。さすがに飲み過ぎになるから半分こしよ。」



関節キスとかそういうときめきは一切ない。気にもしないし、だけど本当の理由を勘づいてなんか申し訳無くなった。



歩きながら飲むスムージーは普通のご飯よりも少なからず喉を通りやすかった。



「瑠生は模試はどう?自信ある?」



「自信か〜。ぶっちゃけ無いなぁ、春休み勉強してねーし。勉強しても渚には叶わないよ。」



「そんなことないよ。瑠生元はいいんだからちゃんとやればもっと成績伸びるでしょ。」



私はまだ夢がある訳ではない。でも、親の圧的に医療関係、医師や薬剤師、看護師を目指すことになるんだと思う。



さすがに医学部は難易度が高いし私の学力だとまだ足りない。薬学部はピンキリだから入れるけど、低すぎると国試の合格率も低くなる。どうせなら高め合いながら学べる環境がいい。
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