ジグソーパズル
NY行きが決まる前から婚約者がいたと聞いた。



聞けば、社内でもかなりの人が知っていたらしく、私の事が秘密だったんだと、気付いた。






お互いに、励ましあってそれで必要としていたと、思っていた。


仕事に影響するからと、付き合っている事を表に出さなかったのは、私が二番目だったからなんだ…。




私は怒りや悲しみより、私の存在を否定されたような気がした。それまで二人で過ごした時間も一人でいた時間も全てを否定されたような気がした。




それからしばらくして、私は第二営業部の主任になった。


とにかく仕事に集中して過ごした。家に帰るのも食事をしたのかも機械的、食べたのかも眠ったのかも覚えていない…。






< 21 / 27 >

この作品をシェア

pagetop