ジグソーパズル
それから1ヶ月後。


私は私物を片付け、ダンボールに入れていた。


私は大月課長と野中代理を甘く見ていた。


どうやら当初から私の主任昇進も納得していなかったらしい。


役員達もうまく丸め込まれ、私が主任になる前の事なのに何故か私が責任をとって退職と言う事になってしまっていた。


熊谷くんだけが、私を信じてくれていた。


上の態度を見て同僚達はみな影でヒソヒソとはなしているだけ。


「どう考えてもおかしいだろう?」


熊谷くんは上司に掛け合ってくれたらしい、と後から聞いた。


「直人にも振られたし、いろんな意味で変わるキッカケだったのかもしれないなって思ってるの。」


強がってないと言ったら嘘になる。
でもここで縋るのは嫌だった。


「私のやってきた事は間違ってないって思ってるから、少し休んでから何か探そうと思ってる。」

「そっか。」


熊谷くんはそう言うと笑顔で見送ってくれた。









< 24 / 27 >

この作品をシェア

pagetop