幼馴染は私を囲いたい!【菱水シリーズ②】
短い曲じゃなかったのに私にはその時間があっという間に感じた。
第一番の曲すべて終わると拍手が起こる。
「今日の演奏、すごくいいわね」
「いつもより音が明るくない?」
近くの常連のファンの人達が小声で話していた。
盛大な拍手をおくられた逢生は深々とお辞儀をして去って行った。
次は渋木さんと陣川さんの二人の演奏が始まるというところで前の席の男の人が席を立った。
「深月逢生か。楽しみだな」
そんなことを言うのが耳に入り、ちらっとその人を見た。
目が合い、しまった!と思ったけれど、その人はにっこりと私に微笑んだ。
うわ、笑った顔も大人の色気がある。
なんだか圧倒されてしまう。
「彼のファン?」
「え?ええ、そうですね」
わざわざ幼馴染みというのもおかしい気がしたから、そう答えた。
「そうか。どこかで会った気がするけど思い出せないな。まあ、いいか。じゃあね、可愛いお嬢さん」
『可愛いお嬢さん』
そのセリフに去って行った男の人の背中を見つめていた。
最後まで聴かずに帰って行った。
楽しみだな?
まるで批評家みたいなことを言ってたけど、さっきの人、プロの演奏家か雑誌の人とか?
でも逢生の評価は悪くなかったわよね。
それが嬉しくて微笑んだ。
私の幼馴染みはかっこいい。
いつのまにか遠くに行ってしまっていたけど、応援したい気持ちはずっとある。
逢生の演奏に数年ぶりの拍手をおくった。
第一番の曲すべて終わると拍手が起こる。
「今日の演奏、すごくいいわね」
「いつもより音が明るくない?」
近くの常連のファンの人達が小声で話していた。
盛大な拍手をおくられた逢生は深々とお辞儀をして去って行った。
次は渋木さんと陣川さんの二人の演奏が始まるというところで前の席の男の人が席を立った。
「深月逢生か。楽しみだな」
そんなことを言うのが耳に入り、ちらっとその人を見た。
目が合い、しまった!と思ったけれど、その人はにっこりと私に微笑んだ。
うわ、笑った顔も大人の色気がある。
なんだか圧倒されてしまう。
「彼のファン?」
「え?ええ、そうですね」
わざわざ幼馴染みというのもおかしい気がしたから、そう答えた。
「そうか。どこかで会った気がするけど思い出せないな。まあ、いいか。じゃあね、可愛いお嬢さん」
『可愛いお嬢さん』
そのセリフに去って行った男の人の背中を見つめていた。
最後まで聴かずに帰って行った。
楽しみだな?
まるで批評家みたいなことを言ってたけど、さっきの人、プロの演奏家か雑誌の人とか?
でも逢生の評価は悪くなかったわよね。
それが嬉しくて微笑んだ。
私の幼馴染みはかっこいい。
いつのまにか遠くに行ってしまっていたけど、応援したい気持ちはずっとある。
逢生の演奏に数年ぶりの拍手をおくった。