未亡人ママはスパダリ義兄の本気の愛に気付かない

この人は久我山学園の御曹司・・・?

「・・・本来ならそこに座るのは信のはずだった。」

次々と押し寄せる情報に、椿の頭はパニックになった。

「つまり、信が久我山学園の御曹司だった・・・ということですか?!」

龍は大きく頷いた。

「だが・・・信は久我山家から突然姿を消した。そしてその役目が俺に回ってきたって訳だ。」

「ちょっと待ってください。あなたは信のお兄さんですよね?あなたが後を継ぐのは当然なことではないんですか?」

椿の問いに、龍は卑下する様子もなく答えた。

「俺は、親父の愛人の子だ。信は正妻の息子。」

「え・・・それは・・・。」

つまり、信は正妻の息子だから、正当な後継者としての権利を持っていた。

しかし信はその権利を自ら捨てた。

その結果愛人の息子であるこの男が後継者になった・・・ということか。
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