寝不足でお見合いしたら、結婚が決まりました
「あの、この間、なにか物言いたげだったじゃないですか。
あれ、なんだったんですか?」
今なら訊けそう、と思い、綾都は訊いてみた。
ああ……と言ったあと、秀子の歯切れが悪い。
「いやその、たぶん、引っ越すのよね? あんたと白神さん。
……一軒家に?」
「……らしいですね」
と他人事のように言うと、
なんて、うらやましい、ねたましい、と合いの手を入れたあとで、秀子は言った。
「実はうちの弟、ハウスメーカーの営業なんだけど、ちょっとノルマがあって」