寝不足でお見合いしたら、結婚が決まりました
 なんか今の、息が合ってて、ほんとうに夫婦みたいだったな。

 そう思いながら、綾都が顔を上げると、慶紀もそう思ったようで。
 二人、視線を合わせ、微笑んだ。

 まあ、最初から、ある意味、息は合っていたのだが……。

『あのっ、もしや、あなたはっ?』
『もしや、お前がっ?』

 そんな二人の周りは、いつも騒がしい。

 今までも。
 そして、これからも――。

「佐野さーんっ。
 行きましょう、二次会っ」

「いえ、私、まだ仕事が……」

「終わるまで待ってますっ」

「はいっ。
 待ってますから、私たちっ」

 ……主役は誰なんだ、と思いながら、二人また同時に目を見合わせ、笑い合った。



                    完
 




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