独占彼氏〜独り占めして、何が悪い〜

俺の大切なもの



ーさらにその3年後 夏ー



庭先のウッドデッキ

柔らかい夏の風が吹き抜ける午後



日傘をさして椅子に座るえれなの横で

ふわふわの髪を揺らした小さな女の子が
しゃぼん玉を飛ばしてる




「ママー!見て〜〜っ!」


くるくる回りながら笑うその顔

...まるで、昔のお前にそっくりで

けどふとした仕草は俺に似ててさ


えれなが笑って両手を広げると

娘は勢いよくえれなの胸に飛び込んでく


「すごいすごい!いっぱいとんだね〜!」

俺はその光景を眺めながら水を手に持って近づき

2人の隣に腰を下ろす




...なあ

幸せすぎて、怖いくらいなんだけど

えれなにしか聞こえない声でそっと呟く


でもお前が隣にいてくれりゃ

俺、どこまででも行けるわ

娘がまたしゃぼん玉を膨らませながら
無邪気に声を上げる

「パパー!ママにもやってみてって言って〜!」

「...なあ、ママもやれってさ」

えれなはちょっと困った顔して笑う

「ええ〜?わたしが?」


仕方ないなって顔しながら

えれなも優しくしゃぼん玉を吹く

透明な泡が空に舞い上がる

光に透けてキラキラしてた

3人で笑い合うこの景色は

まるで絵に描いたような幸せのかたち

俺は横目でえれなを見ながら

もう一度、小さく囁く

「...なぁ

これからも一生
お前を独占させてくれよな」

そして

その言葉に気づいたえれなが

俺にだけそっと笑い返す

ーー
永遠の物語は、今も変わらず続いている


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