リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜
リアライズ全員での出演が決定したと伝えられた日から今日まで、それなりにプレッシャーを抱えて日々を過ごしていた私。
だけど、いざ今日という日がやって来て時間も迫ってきている今、意外と落ち着いた気持ちで本番の舞台に向かっている。
このまま…、このままどうか放送が終わった後にはメンバー五人と、もちろん柊子さんも、全員で今回の仕事は成功だったって、笑顔で称え合いたい。
「あ、あの…あなた遊佐さん…よね?」
ずっとこの後の事に思いを巡らせていた私の耳に届いたのはどこかで聞いたことが有る様な無い様な、女性の声だった。
「え、あ…は、はい!…って、えっ?」
呼び止められた声の方を振り返ると、そこに立っていたのは予想外の人物。
「このあいだの…年末のゲストに呼んでもらった出演の時は、本当にごめんなさい。」